総括安全衛生管理者とは?
総括安全衛生管理者とは?
総括安全衛生管理者は、労働安全衛生法第12条第1項で定められた、事業場の安全衛生に関する業務を統括する責任者です。一定の規模以上の事業場において、事業を実質的に統括管理する者をもって充てなければなりません。
総括安全衛生管理者の役割
総括安全衛生管理者の役割は、以下のとおりです。
安全管理者や衛生管理者を指揮・監督すること
従業員の安全・衛生を確保するための業務を統括すること
具体的には、以下の業務を担います。
安全衛生に関する方針の策定・実施
安全衛生教育・訓練の実施
安全衛生設備の整備・点検
安全衛生事故の調査・分析
総括安全衛生管理者の選任義務
総括安全衛生管理者の選任義務は、以下の業種・規模の事業場に課されます。
常時使用する従業員数
100人以上
製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業
300人以上
各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業
500人以上
各種商品小売業、家具・建具・じゅう器等小売業、燃料小売業
1,000人以上
旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業および機械修理業
2,000人以上
そのほかの業種
1,000人以上
総括安全衛生管理者の選任方法
総括安全衛生管理者を選任する方法は、以下のとおりです。
事業場ごとに、総括安全衛生管理者を選任すべき者を決定する
選任した者に、総括安全衛生管理者として必要な知識・技能を習得させる
所轄の労働基準監督署に、総括安全衛生管理者の選任を報告する
総括安全衛生管理者は、事業場の安全衛生を担う重要な役割を担っています。選任にあたっては、適切な知識・技能を有する者を選任し、十分な教育・訓練を実施することが重要です。